地元で、基礎から外構まですべてを自分でやる——それが「1から10まで」という言葉の意味だ。
タワークレーンへの興味はゼロではないと笑いながら、今のやりがいを語る岡安さんのリアル。
入社の決め手は?
インターンシップで林専務に鈴鹿インターの現場を案内してもらった時、お昼ご飯まで一緒に食べに連れて行ってくれて。そこで聞いた現場の話が面白くて、「設計志望だったけど、施工も面白いかも」と思いました。墨出しまで体験させてもらったのも記憶に残っています。
その後も何度か現場見学をさせてもらい、「この会社なら、本気で育ててくれる」と感じました。コロナ期で対面が少ない時期でもあって、他を受けることなくそのまま入社を決めました。大手なら全国転勤があると思っていたので、地元で腰を据えて働けることも大きかったです。
仕事のやりがいは?
今、自分の出身校である亀山中学校の現場を担当しています。まさか母校で仕事をするとは思っていませんでした。地元の友達との話でも話題になるし、親とも「あそこ、今俺が担当してるんだよ」と話しています。
以前、ホンダドリームの現場を担当していた時も、近くで働いている友達に「今俺が担当してるよ」と話していました。地元で働くからこその、特別なやりがいが確かにあります。
1から10まで、自分で経験できる。
それが、地元で働くことの本当の価値だと思う。
地元で働くプレッシャーはある?
サンプル建設が長くお付き合いをしてきたお客様の物件を預かる時は、「自分のミスでお付き合いが切れてしまうのではないか」とプレッシャーを感じることがあります。
でも4年目になって初めて所長として後輩(北澤)と一緒にフジコウの現場を任された時、施主様から直接「今後もお願いしたい」と声をかけていただいた。あの瞬間に、プレッシャーが誇りに変わった気がします。
失敗から学んだことは?
少し仕事に慣れてきた頃、メモをせずに指示を聞いてしまい、下請け業者の段取りを忘れてしまったことがありました。「何日までに準備しておいて」と言われていたのを忘れていて、当日に「あれ、まだないやん」となって。職人さんの作業が延期になり、段取りと金額にも影響が出てしまいました。
その時に豊住課長から言われたのが、「2度同じミスをしなければいい」という言葉です。怒られ方が優しいというか、改善したいと思える怒られ方をしてきたと思います。その体験は今も生きていて、業務が立て込むと抜けてしまうこともあるけれど、いつも意識しています。
辞めようと思った瞬間は?
辞めたいとまではならなかったですが、メンタルがきつかった時期があります。スズカファイン(新築)の後に荏原製作所(工場の耐震工事・改修)を担当した時、柱をつなぐ地味な作業で見栄えもしなくて、成果が見えにくくて——そのギャップがつらかったです。
でも、ホンダドリームの新築店舗が完成した時、施主様が喜んでいるのを傍で見て、「いいものができたんだ」と感じて。職人さんから「この現場終わるんか?」と言われながらも年末も動き続けて、完成した時に豊住課長や職人さんから「よく耐えたな」と言葉をもらいました。自分でも、よく耐えたと思いました。その積み重ねが今につながっています。
大手と地元、どちらが正解だった?
大手なら「多くの監督職員の一人として大規模現場を担当する」という形だったと思います。でもサンプル建設では、基礎から外構まで全部携われる。雨漏りや修繕への即対応で「早く対応してくれてありがとう」と喜んでいただけることも多い。施主様との距離が近いのが、地元密着の強みです。
正直に言うと、タワークレーンを使うような高層ビルや大規模工事への興味はゼロではない(笑)。でも今は、「1から10まで経験できること」にやりがいを感じています。今となっては施工を選んでよかったと思っています。
これから入社する人へメッセージを
建築が好きで、建物ができあがっていく過程が面白いと思える人は向いていると思います。正直、好きじゃなかったらやってられへんやろな、とは思う(笑)。
入社後、スズカファインで初めて「建方(たてかた)」を見た時に感動しました。今でも建方の時は毎回、良さを感じます。基礎しかなかった景色に柱が立って、建物の形が見えてくる——その面白さが続けられている理由です。
失敗しても何とかなります。職人さんも助けてくれるし、「失敗してもなんとかなる」とメンタルが強くなっていく環境です。建方の瞬間がいいと感じられるなら、絶対に向いています。